県南を散策した件〈刈田岳・御釜、蔵王キツネ村〉
お久しぶりです。
毎回お久しぶりしてます。次からもうお久しぶりしないようにしたいです。
今回は三連休、さすがにいつもより一日休みが多いのにその一日までもダラダラするのは勿体無いと思い、ガソリンを満タンにして車に乗り込みました。
今回は蔵王の刈田岳から御釜を眺めようと思ったところから始まりました。御釜、別名五色沼です。
かの有名な聖書の創世記にもこう記述があります。
1:3神は「沼あれ」と言われた。すると沼があった。 1:4神はその沼を見て、良しとされた。
私があって沼があったのです(?)。
冗談はともあれ、酸性の火口湖があり観光地としてそれなりに知られています。適当につけたペンネームと同じだから見に行こうという安直な考えから出発しました。天気も良く、昼前には麓に付き、つづら折りの山道を駆け抜け、その先には突き抜けるような青空と御釜が……
ないです。
酷いもんです。山頂のちょっと下は晴れてるんですけどね。
山の天気は変わりやすいという言葉を信じてしばらく待ちましたが雨粒まで降り出す始末。早々に下山しました。
せっかくだから何かもう一つと思い、出てきたのが蔵王キツネ村です。最近人気らしいじゃないですか、あの、ほら、アニメの。ということで山道を突っ走って現地へ。
……なんでか、入り口に巨大なゴリラが。これはとある筋から寄贈されたものだとかいろいろ小ネタはあるそうなんですが、今はいいです。
自己責任の看板と、匂いは近くの牧場の豚のものですという看板、後述しますが手を出すと100%噛まれます看板、とにかく看板が多くて親切です。口頭で言うより効果的だしツアー形式じゃないからそれがいいんでしょうね。
入場券を買う受付でも口頭で車の鍵は落としたらキツネが持っていって隠す、カバンのヒモなどひらひらしたものはすぐ噛まれる、手を出すと噛まれる、など思いの外ビシビシと豪速球のストレートを投げてくるのでサバンナに案内されたような気分で戦々恐々としながら入場。
わらわら居ました。通路に寝そべるキツネもやたら居て危うく踏むかと思いました。
キツネゾーンの前にはワンクッションあるのですが、なぜかヤギが柵なしで紐で繋がれているだけ。自由だ。
他にもウサギやらカラスやら何やらキツネ以外にもちょこちょこ居ました。関係性がわからない。気にしては負けです。
暑さのせいもあってか多くのキツネが緊張感なくグッタリ。羨ましい。
木の棚や石など様々な設置物がありいろいろな姿が見られます。寝てますけど。
中にはエサやり場として櫓のようなスペースがあり、その周りには多くのキツネが今か今かと空から降って来るエサを待っています。一袋百円とのことで細やかながらも定期的な収入のある社会人の余裕を見せつけるべく悠々と一袋購入。上から顔を出すだけで鳴き声を発しながら見上げてきます。
私が来たときには来客の多くがこのスペースに来てエサをやり始め、戦国時代が始まっていたので、あえて遠くにいる戦えなさそうな狐や諦めているような狐に投げることにしました。ちゃんとノーバウンドでキャッチできるやつもいれば、すぐ近くに落ちたのに見つけられず、横から来た別の狐に持っていかれる鈍くさい狐もいて人生を感じました。こんなところでまで社会の縮図を見たくねえ。
煤けた背中が哀愁を漂わせる。
なかなか満足度の高い施設でした。
前述の看板にしても、ビシバシ厳しいものから適切に解説をしたものまで様々で、目を通してもらうのが良いかと。
それなりに遠くはありましたが、むしろちょうどいいですね。時間帯やプランによっては遠刈田温泉でもいいですし、キツネ村からであれば鎌先温泉が近いです。最新の旅館ではないですし軒数も五軒と多くはないですが、情緒ある温泉街です。泉質でいえばこちらのほうが私は好きでした。
そんなこんなで久々に休日然とした休日を過ごすことができました。皆様も一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
おまけ。